バードウォッチング+野点が楽しい三つの理由 抹茶の点て方も解説
夏鳥、旅鳥、冬鳥、留鳥、漂鳥と季節ごとに替わる野鳥。それらを愛でながら頂く季節の和菓子とお抹茶。花見団子あるなら、鳥見団子もあってもいい・・・
目次
バードウォッチング+野点が楽しい三つの理由
- 花鳥風月をより強く感じる。
- 心と体の両方を喜ばせる。
- 非日常をより強く演出できる。
花鳥風月をより強く感じる。
花鳥風月って何
花鳥風月(かちょうふうげつ)は、美しい自然の風景や、それを重んじる風流を意味する四字熟語である。風流韻事という意味もある。
ウィキペディアより
ウィキペディアの説明のある通り、花鳥風月とは美しい自然をさし、自然を美しいと感じる心をもさす言葉といえます。ところで、花が美しいキレイな鳥美しい月は分かりますが、美しい風って何でしょうか。風は感じることはできても見えないですよね。一般的には風は風景を指すという理解のようですが、私的にはふに落ちません。これは、あくまでも私個人の勝手な考えなのですが、確かに風そのものを見ることできませんが、春の桜吹雪、新緑の木々がよそ風に揺れるさま、落ち葉が風で舞うさま、雪の舞う様子など、風が自然物に作用する様子は見ることができます。加えて日本はモンスーン気候です。つまり季節風が吹き季節によって風向きが変わります。ですから、こうした可視化された四季折々の風を見たり感じたりすることなのではないかと思ってます。
まとめると花鳥風月とは、移ろい季節ごとに巡る自然のサイクルを美しいと感じること。
双眼鏡で野鳥に近づき、野点で一歩引いて風景とともに野鳥を感じる。
双眼鏡やカメラなどの光学機器を用いて野鳥をより詳しく見ることができます。その時にえられる発見は何ものにもかえられないすばらしい体験となります。それに加えて、光学機材を少しおいて風景全体で、野鳥を感じるようにみるのも良いものです。それに光学機器を覗きぱっなしは目が疲れますしね。そうするのに、お茶の時間を設けるのは都合がいいのです。つまりは花鳥風月をより強く感じる事ができると私は思います。
心と身体の両方を喜ばせる。
バードウォッチングには、心身ともに健康効果があると言われています。(詳しくは、日本野鳥の会が無料配布している「バードウォッチング健康法~鳥を見て体と心をいやす~」をご覧ください。)それに加えて、抹茶と和菓子にも良い効果があります。お茶は漢方薬にも使われることがあり、茶葉そのものを取り入れることになる抹茶は特に健康効果が高いと言われています。和菓子も小豆が使われてのでタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維にポリフェノールと多く栄養素が含まれており、全国和菓子協会によれば、和菓子は「心の栄養」なのだとか。
それで、バードウォッチングにも野点にも心と身体の両方に良い効果が期待できるといえるでしょう。
*私は医者でも研究者でもありません。あくまで一般論として語っています。ご自身の健康に及ぼす影響については個々にてご判断ください。
非日常をより強く演出できる。
双眼鏡を覗いて見える世界は普段見ている世界と全く違います。それだけでも、充分に非日常を味わえるのですが、そこに普段あまりしないことをあえて行うことで非日常感はさらに増します。抹茶を点てるなんて茶道をしている人でない限り日常的にしませんよね。だからいいのです。それに和菓子には季節感を出したものがたくさんあります。ですから野鳥からもそこの植物からも食べ物からも同時に季節を感じることができます。
ちょっと変わったバードウォッチング、鳥見野点を楽しんでみませんか。
野点に必要な道具
私はモンベルの野点セットを使っています。これにお湯の用意(魔法瓶、バーナー&コッフェルなど)が必要です。茶碗がメラミン樹脂なのでやや安っぽっく見えますが、とても軽いので持ち運びに便利です。あと割れにくいです。中身は茶せん、茶杓、茶碗、茶巾、盆2枚、棗(なつめ)です。私はこれに茶こしを足しています。こういうセットがあるとよいのですが、ぶちゃっけ茶せんだけあれば他のものは代用でもじゅうぶんです。
この竹でできた竹ぼうきみたいのが茶せんです。これだけあれば、家にあるもで代用がききます。一つ忘れていまた。外で使うときは、掃除用にウエイトティッシュがあると便利です。
薄茶の点て方
薄茶はおうすともいわれお店などで一般的に提供されているのはこのタイプです。あとで紹介する濃茶と比較するとサラサラとしていて飲みやすいです。
1抹茶茶碗にお湯を注ぎ茶碗を温める。
この時に茶せんもお湯につけとくのがポイントよ。
2抹茶茶碗が温まったらお湯を別の容器に移します。そして、抹茶茶碗から水気を取り除きます。
家で飲むならこのお湯は捨ててもいいけど、自然界の中では、地面に流したりしないようしましょう。水なら問題ないかもしれませんが、高温の湯は自然に発生しないのでどんな生態系があるかわかりませんから。自然観察の際にはやさしい気持ちを忘れずにですわ。
3一杯分の抹茶の分量は茶杓一杯半です。(ティースプーンなら一杯です。)それを茶こしに入れます。そして茶杓で抹茶をこするようにこします。こうすると抹茶がだまにならず点てやすくなります。
4約80℃のお湯を60㏄から70㏄を抹茶茶碗の縁から注ぎます。
5茶せんで円を描くようになじませる
6なじんできたら、縦に動かして泡立たせる。泡がこんもりしたら出来上がり。
7おまけ
飲み終わった後に2で取り分けたお湯を戻します。それで、周りについたお茶を洗い流します。超薄茶として飲んでもOK。これならゴミがでません。
お茶のエスプレッソ濃茶の練り方
濃茶はおこいとも呼ばれ「点てる」と言わず、「練る」といいます。お茶の味をより強く感じる事ができます。
1抹茶茶碗を温めるのは薄茶と同じですが濃茶の場合は茶碗は拭かずに濡れた状態にしておきます。
2抹茶を茶杓に2~3杯茶こしに入れこします。
3薄茶のときと同じようにしたお湯を20~30㏄入れる
4なじませるように練り、なじんだら、とろみを見ながら適度にお湯を足す。ドロッとした感じなったら完成です。
濃茶はドロッとしているので飲むときに茶碗にいっぱい付きます。それはお湯を足して薄茶にすることができます。
まとめ
趣味の世界は自由だと私は思います。真剣に野鳥撮影されている方からしたら、わたしのバードウォッチングは邪道かもしれませんが楽しみ方の幅は広い方がいいと私は考えます。他の人の気分を害したり自然や環境を害しない範囲で自由なバードウオッチングライフを楽しんでいただける方が増えてくれればと願っています。抹茶にこだわらずコーヒーでも紅茶でも何ならカップ麺でもいいと思います。自分流の楽しみ方を見つけるヒントになれば幸いです。